窓・給湯器・断熱リフォーム・新築で使える国の補助金は、申請するのはあなたではなく、工事をする事業者です。この一点を知らないまま動くと、契約の順番を間違えて対象外になります。
先進的窓リノベ2026事業・給湯省エネ2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業・みらいエコ住宅2026事業は、どれも事業者が申請する仕組みです。ただし交付申請ができる時期は、リフォームと新築で違います。リフォームの各事業と給湯省エネ2026事業は原則として工事の完了・引渡しの後、みらいエコ住宅2026事業の新築は基礎工事の完了後です。
結論:あなたがやることは3つだけ
- 登録事業者を選ぶ(交付申請は、事務局に登録した事業者しかできません。登録は交付申請(予約を含む)までに必要です。契約の前に、登録済みか、申請までに登録するかを確認してください)
- 工事を始める前に契約する(先に着工すると対象外)
- 還元の方法を契約前に決めておく(契約代金への充当か、現金か)
申請書の作成・提出・完了報告は、すべて事業者側の作業です。あなたが事務局に書類を出すことはありません。
なぜ自分で申請できないのか
これらの事業は、工事をした事業者が補助金を受け取り、それをあなたに還元する仕組みになっているためです。事業者はあらかじめ事務局に登録する必要があり、登録された事業者だけが申請できます。
| 事業 | 申請する人 | あなたの立場 |
|---|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業 | 窓リノベ事業者(施工業者) | 工事請負契約を結ぶ発注者 |
| 給湯省エネ2026事業 | 給湯省エネ事業者 | 工事請負契約等を結ぶ発注者 |
| みらいエコ住宅2026事業(新築) | 建築事業者・販売事業者 | 建築主または購入者 |
| みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) | 登録事業者(施工業者) | 工事請負契約を結ぶ発注者 |
したがって、業者選びが補助金を受け取れるかどうかを決めます。登録事業者かどうかの確かめ方は、このページの最後にまとめています。
全体の流れ
リフォーム(窓・給湯器・断熱など)
- 事業者を探す・見積もりを取る
登録事業者かどうかを確認します - どの事業で申請するかを確認する
窓は性能区分で申請先が決まります(性能区分P・S・Aの窓は、A区分の内窓を除き、先進的窓リノベ2026事業の予算が上限に達するまで同事業)。給湯器など、複数の事業で対象になる設備は、どの事業で申請するかを事業者と確認します - 工事請負契約を結ぶ
ここが分かれ目です。契約より先に工事を始めると対象外になります - 着工する
着工日にも下限があります(いずれの事業も2025年11月28日以降) - (任意)事業者が交付申請の予約をする
着工後にできます。予約すると、工事の完了を待たずに予算を一定期間確保できます。予約は任意です - 工事の完了・引渡し
- 事業者が交付申請をする
交付申請ができるのは、原則として工事の完了・引渡しの後です(給湯省エネ2026事業は、給湯器の設置が終わって使い始めていれば、ほかの工事が残っていても申請できます) - 交付決定
- 補助金があなたに還元される
新築(みらいエコ住宅2026事業の注文住宅)
- 事業者を探す・見積もりを取る
- 工事請負契約を結ぶ
建築着工までに締結している必要があります - (任意)事業者が交付申請の予約をする
必要書類が揃い次第できます。予約は任意です - 基礎工事に着手する
2025年11月28日以降の着手が対象です - 事業者が交付申請をする
交付申請ができるのは、基礎工事の完了後です - 交付決定
- 出来高の報告
交付申請の時点で、基礎工事着手以降の出来高が補助額に届いていない場合は、2027年1月31日までに工事を進めて報告します - 竣工・引渡し、完了報告
- 補助金があなたに還元される
原則として、建築代金の最終支払分に充当されます
分譲住宅の購入では、販売事業者が申請します。売買契約は原則として交付申請(予約を含む)の前に締結しますが、購入者が決まる前に販売事業者が交付申請することもできます。給湯省エネ2026事業を新築注文住宅で使う場合は、予約は建築着工日以降、交付申請は住宅の引渡し後です。
契約より先に着工すると対象外です
工事請負契約を結ぶ前に工事に着手した場合、補助の対象外になります。
先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)でいう着手とは、その契約に含まれるリフォーム全体の最初の工事のことで、補助対象の工事に限りません。たとえば窓の補助金を使う予定でも、先に別の部屋の内装工事を始めてしまえば、そこが着工日として扱われます。
給湯省エネ2026事業のリフォームでは、補助対象の給湯器(1台目)の設置工事の着手日で判定します(新築注文住宅では建築着工日です)。
新築(みらいエコ住宅2026事業)では、着工日は基礎工事(根切り工事または基礎杭打ち工事)の着手日で判定します。注文住宅の工事請負契約は、公式に「契約期間は問いません。ただし、建築着工までに契約が締結されている必要があります」とされています。
交付申請の「予約」とは
工事の完了(みらいエコ住宅2026事業の新築は基礎工事の完了)を待たずに、先に予算枠を一定期間確保しておく仕組みです。リフォームは着工後、みらいエコ住宅2026事業の新築は必要書類が揃い次第、事業者が予約できます。予約は任意で、公式の手引きには「申請期間内に交付申請する場合、必ずしも予約を行う必要はありません」と書かれています。
2026年度の各事業では、予約の受付は遅くとも2026年11月16日まで、交付申請は遅くとも2026年12月31日までです。ただしみらいエコ住宅2026事業の注文住宅(ZEH水準住宅)は、予約が2026年8月17日まで、交付申請が2026年9月30日までで、どちらも終わりました。予約の期限を過ぎても、予算が残っていれば交付申請の期限まで申請できます。
予算の残りが少ない時期は、予約しておくと安心です。予約するかどうかは事業者が判断するので、見積もりのときに確認してください。
ただしこれらの日付はどれも「予算が残っていれば、最長でここまで」という意味でしかありません。予算が先に尽きれば、その時点で終わります。
受付開始日が事業ごとに違う
| 事業 | 交付申請の受付開始 |
|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業(リフォーム・戸別) | 2026年3月31日 |
| 給湯省エネ2026事業 | 2026年3月31日 |
| みらいエコ住宅2026事業(注文住宅) | 2026年3月31日 |
| みらいエコ住宅2026事業(分譲・賃貸) | 2026年5月13日 |
| みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) | 2026年6月30日 |
受付開始が遅い事業ほど、予算の減り始めも遅くなります。逆に早く始まった事業は、その分だけ先に予算が減っています。いま各事業の予算がどれくらい残っているかは、当サイトで毎日更新しています。
| 事業 | 残り | 消化状況 | 前週比 | 予算上限の見込み |
|---|---|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業(GX志向型住宅・第2期) | 28.0% | +3.0pt | 期限内は届かない見込み | |
| 賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 30.0% | +5.0pt | 2026年12月頃 | |
| 給湯省エネ2026事業 | 45.0% | +1.0pt | 期限内は届かない見込み | |
| みらいエコ住宅2026事業(新築・第2期) | 56.0% | +2.0pt | 期限内は届かない見込み | |
| 先進的窓リノベ2026事業 | 66.0% | +2.0pt | 期限内は届かない見込み | |
| 給湯省エネ2026事業(撤去加算) | 73.0% | +1.0pt | 期限内は届かない見込み | |
| みらいエコ住宅2026事業(リフォーム) | 88.0% | +1.0pt | 期限内は届かない見込み |
2026年11月4日 午前0時時点(公式発表)。予算上限の見込みは直近の消化ペースからの単純な予測であり、当たることを保証するものではありません。「期限内は届かない見込み」は、直近のペースが続いた場合に、交付申請の期限(遅くとも2026年12月31日)までに予算上限に届かないという意味で、期限の後も申請できるという意味ではありません。申請前に必ず公式サイトでご確認ください。
補助金はどう受け取るのか
補助金は事業者に交付され、そこからあなたに還元されます。方法は2つです。
- 工事代金に充当する(値引きの形になる)
- 現金で支払う
先進的窓リノベ2026事業では、現金で還元する場合、事業者は交付から2か月以内に還元する必要があるとされています。みらいエコ住宅2026事業の新築では、還元方法は原則として契約代金(最終支払分)への充当です。
どちらにするかは契約前に合意しておくものとされています。見積書や契約書に、補助金の扱いがどう書かれているかを確認してください。エコキュートの場合の手順と、補助金が戻るまでの期間の目安はエコキュートの補助金の申請方法にまとめています。
次に読む
- 住宅省エネ2026のよくある失敗8つ|契約前に知っておけば防げること
- 国と自治体の住宅補助金は併用できる?|考え方と、自治体への確認手順
- 先進的窓リノベ2026事業|予算の残りと、対象にならない工事
- 給湯省エネ2026事業|エコキュート7万円+撤去加算、予算の残り
- みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)|最大100万円、築年数で上限が変わる
見積もりを取る前に:登録事業者かどうかを確認する
この補助金は、事務局に登録した事業者が申請します。事業者登録は交付申請(予約を含む)までに必要で、申請の時点で登録されていない事業者では、工事の内容が要件を満たしていても補助を受けられません。
見積もりを依頼したら、各社に次の3つを聞いてください。
- 「この補助金の登録事業者ですか」
登録していれば登録事業者番号を答えられます - 「今回の工事は補助の対象になりますか」
対象製品か、補助額が下限に届くか、着工の時期は条件を満たすか - 「補助金はどう還元されますか」
契約代金への充当か現金か。契約前に事業者へ確認してください
公式サイトで検索することもできます
住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトに、住宅省エネ支援事業者の検索があります。都道府県・工事の種類・社名などで絞り込めます。
ただし、載っているのは、登録した事業者のうち公表を希望した事業者だけです。検索に出てこないことは、登録していないことの証明にはなりません。公式サイトには「本ページで公表されていない事業者の登録有無については、事業者に直接お問い合わせください。」「消費者等の方で、契約にあたり、事業者登録の有無を確認したい場合、お問い合わせ窓口までお問い合わせください。」と書かれています。
また、公式サイトには「住宅省エネ支援事業者の登録は、国や事務局が優良な事業者として認定するものではありません。」とも書かれています。登録の有無は「補助金が使えるか」の確認であって、工事の質の保証ではありません。
業者の探し方
このページでは、特定の事業者・見積もりサービスを紹介していません。上の公式検索から探すか、地域の施工業者に直接問い合わせてください。
一括見積サイトを使う場合も、紹介される業者が登録事業者とは限りません。紹介を受けたら、各社に上の3つを確認してください。
出典
本ページの内容は、先進的窓リノベ2026事業/給湯省エネ2026事業/賃貸集合給湯省エネ2026事業/みらいエコ住宅2026事業 の各公式サイトの公表内容にもとづいています。
制度の内容・金額・要件・期限は予告なく変更されることがあります。申請の前には必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。本サイトは民間の情報サイトであり、事務局ではありません。
