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神戸市で、住宅のリフォーム、エコキュートなどの給湯器、窓の断熱、トイレ・お風呂に使える補助を、市・兵庫県・国の公式サイトで調べました(2026年9月25日に確認)。
結論から言うと、窓・断熱・給湯器などの省エネのリフォームに使えるのは、国の補助が中心です。この記事で確認した範囲では、神戸市が個人の住宅の省エネ改修や給湯器に出す補助は見当たりません。市の「住まいの断熱化の推進」のページが補助金情報として挙げているのは国の住宅省エネ2026キャンペーンで、神戸市すまいの安心支援センター(すまいるネット)の「省エネ関連情報一覧」(2026年6月更新)に載っている補助も国の事業です。
自宅のリフォームに使える神戸市の補助は、耐震改修と、高齢者・障害者のためのバリアフリー改修です(空き家の活用などの補助は、記事の後半で説明します)。省エネ改修をした住宅には、固定資産税の減額もあります。
工事ごとの早見表
| 工事 | 神戸市・兵庫県 | 国 |
|---|---|---|
| 窓・断熱 | 市の補助は見当たらない。県の低利融資(窓・断熱も対象)は融資枠の上限に達し、今年度の募集を終了。固定資産税の減額あり | 先進的窓リノベ2026事業(上限100万円/戸)、みらいエコ住宅2026事業、既存住宅の断熱リフォーム支援事業 |
| エコキュート・給湯器 | 市の補助は見当たらない | 給湯省エネ2026事業:1台7万円から |
| トイレ・お風呂・キッチン | 市の補助は見当たらない(下のバリアフリー改修を除く) | みらいエコ:節水型トイレ1か所31,500円から、高断熱浴槽48,000円など。窓などの断熱改修とセットが条件 |
| バリアフリー(要支援・要介護・身体障害) | 神戸市住宅改修助成事業:工事費100万円までを基準に助成。要支援・要介護の人などは、介護保険などの20万円分を除いた最大80万円が助成の対象(身体障害者手帳を持つ人は、制度上の区分によって扱いが異なる)。助成率は所得に応じて3分の1〜全額 | 介護保険の住宅改修 |
| 耐震改修 | 神戸市の補助:戸建ての工事費の5分の4、上限115万円(2026年4月から増額) | — |
神戸市住宅改修助成事業(高齢者・障害者のバリアフリー改修)
要支援・要介護の認定を受けた人か、身体障害者手帳を持っている人の身体の状況に合わせて、自宅のバリアフリー工事の費用の一部を助成する制度です。作業療法士や建築士などの専門チームが自宅を訪問し、工事の内容を決めます。
- 助成は、介護保険などの住宅改修費と合わせて工事費100万円までが基準です。要支援・要介護の人などは、介護保険などの分として20万円を差し引いた最大80万円に、下の助成率を掛けた額が助成金です(介護保険の住宅改修費の残りの額にかかわらず20万円を差し引きます)
- 身体障害者手帳を持つ人は、障害者の日常生活用具費(住宅改修費)の対象になるかどうかなど、制度上の区分によって扱いが異なります。助成の対象になる額は、申し込み先で確認してください
- 生計の中心となる人の前年の総所得金額が600万円(給与だけなら給与収入800万円)を超える世帯は、使えません
- 新築・建替え・増改築や、壊れた・古くなったことによる取替え・修繕は対象外です。原則として1世帯につき1回限りです(利用した後に介護保険の住宅改修費の限度額〈20万円〉が改めて設定された場合は、もう一度使えることがあります)
- 戸建て住宅(持ち家・賃貸)で一定の条件に当たる場合は、耐震診断を受けている人だけが対象です(市のよくある質問)
- 工事の前に申し込み、「神戸市住宅改修助成事業決定通知書」を受け取ってから着工します。通知書の前に着工した場合は支払われません。申し込みから決定通知・着工まで、3か月程度かかることがあります。工事は、申込受付日から1年以内に完了させます(財団の「手続きの流れ」)
- 介護保険の住宅改修もあわせて使う場合は、決定通知書を受け取った後、着工の前に介護保険の事前承認の申請をします
- 助成金は、完了検査の後に市から施工業者へ支払われます(受領委任払い)。申請者が払うのは自己負担分だけです
- 申し込み先は、要支援・要介護の認定を受けた人はあんしんすこやかセンター、身体障害者手帳を持つ人は区役所の保健福祉課です
| 世帯の区分(生計の中心となる人の課税状況など) | 助成率 |
|---|---|
| 生活保護 | 3分の3 |
| 市民税非課税 | 10分の9 |
| 所得税非課税・市民税均等割課税 | 10分の9 |
| 所得税非課税・市民税所得割課税 | 3分の2 |
| 所得税課税(7万円以下) | 2分の1 |
| 所得税課税(7万円超) | 3分の1 |
| 所得600万円超(給与800万円超) | 助成されません |
たとえば、市の案内の計算例では、所得税額5万円の世帯(助成率2分の1)で、介護保険の対象20万円分を含む134万円の工事の場合、助成金は40万円(80万円×2分の1)です。
戸建て住宅の耐震改修の補助
耐震診断で耐震基準を満たさなかった住宅の耐震改修に、神戸市が補助します。2026年4月から、戸建て住宅の工事費補助の上限が100万円から115万円に増えました。
| 補助 | 戸建住宅 | 長屋住宅・共同住宅 |
|---|---|---|
| 計画策定費補助(大地震に耐える改修) | 対象費用の10分の9(上限27万円) | 対象費用の3分の2か、12万円×戸数の低い額 |
| 工事費補助(大地震に耐える改修) | 対象費用の5分の4(上限115万円) | 上限50万円×戸数 |
| 簡易耐震改修工事費補助(すぐに倒壊しない程度の改修) | 設計工事費用の5分の4か、最大80万円 | — |
- 対象は、1981年(昭和56年)5月31日以前に着工された住宅です。2026年10月1日からは、2000年(平成12年)5月31日以前に着工された木造住宅(在来軸組構法で2階建て以下)も加わります(事前協議は9月1日から、受付・交付決定は10月1日以降)
- 工事費補助などの対象は、住宅を所有する個人で、所得が1,200万円(給与収入だけなら1,395万円)以下の人です
- 契約・工事の前に申請が必要です。受付は2026年4月2日から2027年1月15日まで、完了実績報告の期限は2027年2月15日です
- 補助を受けて工事をするには、兵庫県の住宅改修業者登録を受けた施工業者との契約が必要です
- 耐震改修以外のリフォームの設計費・工事費は対象外です。補助金を業者が代わりに受け取る「代理受領」も使えます
- 申請の事前相談と受付は、すまいるネット(電話078-647-9933)が行っています
窓・断熱・給湯器は国の補助を使う
神戸市の省エネのリフォームは、国の補助が中心です。
- 窓:先進的窓リノベ2026事業(窓・ドアの断熱改修、上限100万円/戸)
- エコキュートなどの給湯器:給湯省エネ2026事業(エコキュート1台7万円。性能加算の要件を満たす機器は+3万円)。申請するのは事務局に登録した事業者で、交付申請の期限は遅くとも2026年12月31日です
- 断熱:みらいエコ住宅2026事業と、既存住宅の断熱リフォーム支援事業
兵庫県の「住宅用創エネルギー・省エネルギー設備設置特別融資(個人向け)」は、エコキュート・窓や躯体の断熱化・節水型トイレなどの工事の資金を固定金利0.8%で貸す制度ですが、融資枠の上限に達して受付を停止したあと、県のページ(10月1日更新)で「令和8年度の募集は終了しました。」と告知されました。
国のみらいエコ:トイレ・お風呂・キッチンも対象。ただし窓などの断熱とセット
| 工事 | 補助額 |
|---|---|
| 節水型トイレ(掃除しやすい機能を有するもの) | 34,500円/か所 |
| 節水型トイレ(上記以外) | 31,500円/か所 |
| 高断熱浴槽 | 48,000円/戸 |
| 浴室乾燥機 | 27,600円/戸 |
| ビルトイン食器洗機 | 30,000円/戸 |
トイレやお風呂の工事だけでは、この補助は受けられません。1つの居室(トリガールーム)で、外に面する窓・ドアをすべて断熱改修することが前提です(窓の性能区分と住宅の新築時期によっては、外壁・屋根〈天井〉・床の断熱改修も必要)。補助額の合計が1申請で5万円以上(他の構成事業で交付決定を受けている場合は2万円以上)であることも条件です。詳しくはトリガールームとはにまとめています。トイレ・お風呂に使える介護保険や自治体の助成はトイレのリフォームに使える補助金とお風呂のリフォームに使える補助金、キッチンの補助はキッチンのリフォームに使える補助金にまとめています。
省エネ改修をした住宅の固定資産税の減額
窓の断熱改修を含む省エネ改修をした住宅は、改修工事が完了した年の翌年度の固定資産税が減額されます。
- 2031年3月31日までに改修した、2014年4月1日以前からある住宅が対象です(貸家は対象外)。改修後の床面積は40〜240平方メートル
- 窓の断熱性を高める改修は必須で、工事費(国や地方公共団体の補助金等を除く)が60万円を超えること(断熱改修の工事費が50万円超で、太陽光発電・高効率空調機・高効率給湯器・太陽熱利用システムの工事費と合わせて60万円超でも可)
- 床面積120平方メートル相当分までの固定資産税額の3分の1が減額されます(長期優良住宅の認定を受けた改修は3分の2)
- 改修工事の完了後3か月以内に、市の固定資産税家屋課に申告します。耐震改修の減額とは重複して受けられません
そのほかの市の補助:一般の住宅のリフォームには使えないもの
- 空き家活用応援制度:空き家を地域活動や交流の拠点にする場合や、建築家の設計で再生して社会貢献に使う場合の、片付け・改修の補助です
- 坂のまちエリアリノベーション補助:坂の多い指定の6エリアで、複数の空き家・空き地を面的に活用する事業計画が条件です
- マンション空き家流通促進事業「ミセリノベ」:法人が所有する分譲マンションの住戸を断熱リノベーションし、見学会を開く取り組みへの補助です(買取再販事業が対象)
- 神戸市脱炭素先行地域づくり補助金:兵庫県の市町の支援制度一覧では高効率給湯器の欄にも載っていますが、対象はポートアイランドの「医療産業都市エリア」と「港湾エリア」の事業計画に位置づけられた事業者です
次に読む
- みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)|最大100万円、築年数で上限が変わる
- 先進的窓リノベ2026事業|予算の残りと、対象にならない工事
- 給湯省エネ2026事業|エコキュート7万円+撤去加算、予算の残り
- トリガールームとは|みらいエコ住宅リフォームは、この1部屋から始まります
- 兵庫県(神戸市以外)のエコキュート・リフォーム補助金|県・姫路市・市町の補助
見積もりを取る前に:業者の登録と、申請の順番を確認する
国の給湯省エネ2026事業・先進的窓リノベ2026事業・みらいエコ住宅2026事業は、事務局に登録した事業者が申請します。
神戸市の耐震改修の補助を使うなら、兵庫県の住宅改修業者登録を受けた業者との契約が必要です。登録業者は県のリフォーム業者検索システムで探せます。県は、この登録について「県が、優良企業として認めるものではありません。」としています。
市の補助は、どちらも申請や決定の前に工事を始めると対象外です。耐震改修は契約・工事の前に申請し、住宅改修助成は決定通知書を受け取ってから着工します。
どこに頼めばよいか分からない場合、神戸市の「すまいるネット」には、建築士事務所や建設業者などの選定を手伝う「すまいるパートナー(住宅事業者選定支援システム)」があります。
見積もりを依頼したら、各社に次の3つを聞いてください。
- 「国の給湯省エネ(または窓リノベ・みらいエコ)の登録事業者ですか」
国の補助は、登録事業者でないと申請できません - 「兵庫県の住宅改修業者登録を受けていますか」
神戸市の耐震改修の補助を使う場合は、登録業者との契約が必要です - 「補助の申請・決定の前に、契約や着工の日を決めていませんか」
耐震改修は契約・工事の前に申請が必要で、住宅改修助成は決定通知の前に着工すると補助を受けられません
公式サイトで確認できます
住宅省エネ支援事業者の検索(住宅省エネ2026キャンペーン)
国の登録事業者を、都道府県や工事の種類で探せます。載っているのは公表を希望した事業者だけなので、検索に出てこない事業者には直接確認してください。兵庫県の住宅改修業者登録を受けているかどうかは、この検索では分かりません。
国の各事業の公式サイトには「登録により国や事務局が優良な事業者として認定するものではありません。」と書かれています。登録の有無で分かるのは補助金を申請できるかどうかなので、見積もりの内容は別に比べてください。
見積もりを取る
複数社から見積もりを取ると、補助金を含めた総額を比べられます。その際も、上の3つの質問は必ず聞いてください。
リショップナビ(運営:株式会社じげん)は、無料の一括見積もりサービスです。申し込むと電話で希望の確認があり、条件に合うリフォーム会社を最大5社紹介してもらえます。紹介される会社が、使いたい補助金の条件を満たすかどうかは、会社ごとに違います。見積もりのときに、上の質問で確認してください。
出典
本ページの内容は、次の公表資料にもとづいています(2026年9月25日確認)。
- 神戸市「住宅支援や補助金など」、「住まいの断熱化の推進」、「地球温暖化に関する補助金(個人向け)」
- 神戸市すまいの安心支援センター(すまいるネット)「省エネ関連情報一覧」(2026年6月更新)
- 神戸市「住宅改修助成事業」と「神戸市住宅改修助成制度のご案内」(令和8年4月1日改訂)、神戸市FAQ「住宅改修助成事業とはなんですか。」、神戸在宅医療・介護推進財団「住宅改修助成事業」の事業内容と「手続きの流れ」
- 神戸市「戸建て住宅等の耐震改修設計・工事の補助」と神戸市住宅耐震化促進事業補助金交付要綱(2026年4月1日改正)
- 神戸市「省エネ改修工事に伴う固定資産税の減額措置」
- 「空き家の活用を応援します」・「坂の多い指定エリアにおける空き家空き地活用を支援します」・「マンション空き家流通促進事業「ミセリノベ」」・「神戸市脱炭素先行地域づくり補助金」(いずれも神戸市)
- 兵庫県「住宅用太陽光発電設備等に対する融資制度(令和8年度住宅用創エネルギー・省エネルギー設備設置特別融資(個人向け))」、「県内の再生可能エネルギー等導入に関する支援制度(補助金等)」(2026年7月8日更新)、「住宅改修業者登録制度」
- 給湯省エネ2026事業 公式サイト・先進的窓リノベ2026事業 公式サイト
- みらいエコ住宅2026事業「対象要件の詳細【リフォーム】」・「エコ住宅設備の設置」
制度の内容は変わります。申請の前に必ず各制度の公式サイトで最新の状況を確認してください。
制度の内容・金額・要件・期限は予告なく変更されることがあります。申請の前には必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。本サイトは民間の情報サイトであり、事務局ではありません。
