本ページにはプロモーション(広告)が含まれます。
東京都には、窓の断熱改修に対する独自の助成金があります。令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽)です。公益財団法人東京都環境公社(クール・ネット東京)が実施しています。
結論から言うと、国の先進的窓リノベ2026事業と併用できます。実施要綱に、はっきり書かれています。
「助成対象設備の設置に係る材料費、工事費又は保険料及び検査料について国又は他の地方公共団体による補助金の交付を受ける場合にあっては、助成金の交付額と当該補助金の額の合計額が助成対象経費を超えない範囲において交付するものとする」
つまり国と都を足して、助成対象経費を超えなければよいということです。「どちらか一方しか使えない」ではありません。
基準は「工事の総額」ではなく「助成対象経費」です。東京都の助成対象経費は、助成対象設備の設置に係る材料費と工事費(断熱材に伴う遮熱塗装を含む)、およびリフォーム瑕疵保険等の保険料・検査料で、いずれも消費税を除いた額です。工事に含まれていても、ここに入らない費用があります。
どんな制度か
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業名 | 令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業 (高断熱窓・ドア・断熱材・浴槽) |
| 実施 | 東京都/クール・ネット東京(東京都環境公社) |
| 対象 | 都内の既存住宅に令和8年4月1日以降に設置したもの |
| 対象者 | 都内に住宅を所有する個人・法人・管理組合 (所有者等と共同で申請するリース事業者も対象) |
| 上限 | 戸建住宅・集合住宅(戸別改修):1住戸あたり200万円(断熱防犯窓を含む場合は300万円) 集合住宅(全体改修):1申請あたり200万円×合計改修戸数(窓・ドアの合計改修戸数が49戸以下)/240万円×合計改修戸数(50戸以上) |
| 事前申込 | 令和8年5月29日から |
| 交付申請兼実績報告 | 令和8年6月30日 〜 令和11年3月30日 |
新築は対象外です。既存住宅の改修に限られます。
国の窓リノベと、ここが違います
| 国(先進的窓リノベ2026) | 東京都 | |
|---|---|---|
| 上限 | 1住戸100万円 | 1住戸200万円(防犯窓を含むと300万円) ※戸建住宅と集合住宅(戸別改修)の場合です。集合住宅の全体改修は、下の「集合住宅の全体改修の場合」をご覧ください |
| 性能区分 | P・S・A(Uw1.9以下) | P・S・A・B(Uw2.3以下) |
| 下限 | 合計5万円以上 | 窓とドアの助成金額の合計が5万円以上(1申請あたり) |
| 新築 | 対象外(リフォームのみ) | 対象外 |
下限は国と同じ5万円ですが、判定のしかたが少し違います。東京都は1申請あたりの高断熱窓と高断熱ドアの助成金額の合計で判定し、国の補助金を併給する場合は「併給する補助金の額を差し引く前の助成金額」で5万円以上かを見ます。
いちばん大きな違いはB区分です。国の窓リノベはUw1.9以下(A区分)までしか対象になりませんが、東京都はUw2.3以下(B区分)まで助成します。窓リノベの対象にならない窓でも、都の助成は受けられることがあります。
補助額の決まり方そのものは国と同じで、窓の性能区分とサイズで単価が決まります。国の金額は先進的窓リノベの補助額シミュレーターで計算できます。
東京都の助成単価
内窓設置(1か所あたり)
| 性能区分 | 特大 4.0㎡以上 | 大 2.8㎡以上 4.0㎡未満 | 中 1.6㎡以上 2.8㎡未満 | 小 0.2㎡以上 1.6㎡未満 |
|---|---|---|---|---|
| P(1.1以下) | 133,000円 | 106,000円 | 72,000円 | 46,000円 |
| S(1.1超過、1.5以下) | 82,000円 | 65,000円 | 44,000円 | 28,000円 |
| A(1.5超過、1.9以下) | 32,000円 | 26,000円 | 18,000円 | 12,000円 |
| B(1.9超過、2.3以下) | 20,000円 | 16,000円 | 13,000円 | 10,000円 |
外窓交換(はつり工法・カバー工法/1か所あたり)
| 性能区分 | 特大 4.0㎡以上 | 大 2.8㎡以上 4.0㎡未満 | 中 1.6㎡以上 2.8㎡未満 | 小 0.2㎡以上 1.6㎡未満 |
|---|---|---|---|---|
| P(1.1以下) | 277,000円 | 220,000円 | 163,000円 | 109,000円 |
| S(1.1超過、1.5以下) | 187,000円 | 149,000円 | 110,000円 | 74,000円 |
| A(1.5超過、1.9以下) | 147,000円 | 117,000円 | 87,000円 | 58,000円 |
| B(1.9超過、2.3以下) | 98,000円 | 78,000円 | 57,000円 | 37,000円 |
国と違い、はつり工法も同じ単価です。B区分の防火仕様は2.9以下まで認められます。
ガラス交換(ガラス1枚あたり)
| 性能区分 | 特大 2.0㎡以上 | 大 1.4㎡以上 2.0㎡未満 | 中 0.8㎡以上 1.4㎡未満 | 小 0.1㎡以上 0.8㎡未満 |
|---|---|---|---|---|
| P(1.1以下) | 69,000円 | 55,000円 | 34,000円 | 11,000円 |
| S(1.1超過、1.5以下) | 45,000円 | 36,000円 | 24,000円 | 7,000円 |
| A(1.5超過、1.9以下) | 37,000円 | 30,000円 | 19,000円 | 5,000円 |
| B(1.9超過、2.3以下) | 23,000円 | 19,000円 | 12,000円 | 3,000円 |
ドア交換・断熱防犯窓
ドア交換は性能区分だけで決まります。P 220,000円/S 149,000円/A 117,000円/B 78,000円(1か所あたり)。
断熱防犯窓は別格です。国の住宅省エネキャンペーンで「断熱等+防犯窓」として登録された製品に限りますが、P区分の特大で1か所399,000円。この場合、戸建住宅と集合住宅(戸別改修)では、1住戸あたりの上限も300万円に上がります。集合住宅の全体改修は、断熱防犯窓を含むかどうかにかかわらず、窓・ドアの合計改修戸数で上限が決まります。
集合住宅の全体改修の場合
集合住宅(全体改修)は、上限の決まり方が戸建・戸別改修と違います。1住戸ごとではなく1申請ごとの上限で、窓・ドアの合計改修戸数で決まります。
| 窓・ドアの合計改修戸数 | 上限(1申請あたり) |
|---|---|
| 49戸以下 | 200万円×合計改修戸数 |
| 50戸以上 | 240万円×合計改修戸数 |
全体改修では、断熱防犯窓を含んでも上限は変わりません。戸建・戸別改修のような300万円への引き上げはありません。
また、分譲集合住宅の管理組合が申請者で、かつ改修戸数が50戸以上の場合は、交付額そのものが上乗せされます。実施要綱には「助成単価の合計の額に100分の120を乗じて得た額とする」とあります。つまり助成単価の合計の1.2倍です。ただし、この場合も上の表の上限の範囲内です。
契約の順番が、国と都で逆です
国と都で、契約していいタイミングが違います。国の感覚のまま先に契約すると、都の助成だけを丸ごと落とします。都の助成は、戸建や集合住宅の戸別改修なら1住戸あたり上限200万円なので、影響がいちばん大きいのはここです。
| 国(先進的窓リノベ2026事業) | 東京都(この助成金) | |
|---|---|---|
| 順番 | 工事請負契約 → 着工 | 事前申込 → 契約 → 施工 |
| 契約のタイミング | 補助金の申請より前で問題ありません | 事前申込の受付後が条件。先に契約すると対象外になります |
公式サイトには「設備設置の契約・施工は『事前申込受付後』が条件となります」と書かれています。
ただし、今年度は経過措置があります。契約締結等をした日が2026年4月1日から6月30日までの間なら、2027年3月31日まで事前申込ができます。この期間に契約してしまった人の救済措置なので、7月1日以降に契約するなら、事前申込が先です。
事前申込をしたあとにも期限があります。事前申込のあと1年以内に交付申請をしてください。1年以内に交付申請兼実績報告が行われないと、事前申込は自動的に無効になります。
国の側の考え方は住宅の補助金、申請の流れにまとめました。
併用するときに気をつけること
- 国と都の合計が、助成対象経費を超えてはいけません。超える分は交付されません。工事の総額ではなく、助成対象経費が基準です
- 窓は、国の対象製品であることが都の要件です。先進的窓リノベ2026事業、みらいエコ住宅2026事業、または既存住宅の断熱リフォーム支援事業(国の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金のうち断熱リフォームに係る支援事業)に登録された製品を使います
- リフォーム瑕疵保険に新規加入した場合は、1契約7,000円が助成されます。窓の助成を受けるための必須条件ではなく、別の助成項目です。保険加入者は、申請者と工事請負契約を締結している事業者である必要があります
- 都および公社の他の同種の助成金とは重複できません。国との併用とは別の話なので、混同しないでください
なお断熱材だけは扱いが違います。助成額は助成対象経費の3分の1以内で、国の補助金を受ける場合は「国の補助金交付額」が上限になります(1住戸100万円との、いずれか小さい額)。窓とは計算が別です。
高断熱浴槽も、同じ事業で対象です。1住戸95,000円(浴槽と蓋、その設置の費用〈税抜〉が上限)で、浴槽だけの交換でも受けられます。詳しくは東京都の高断熱浴槽の助成をご覧ください。
予算の残りは、まだ数値で見られません
2026年9月24日時点で、東京都はこの事業の予算の残りを数値で示していません。親事業のページには「令和8年度 予算消化割合(概算値)」の欄がありますが、「グラフは現在準備中です。公開までしばらくお待ちください。」と表示されています。よくある質問Q&Aには、予算に対する事前申込概算額の割合を「公表しております」「原則、毎週更新しております」とありますが、実際のページでは、まだ数値を確認できません。
事前申込は、予算の状況しだいで止まることがあります。よくある質問Q&Aには「予算に対する事前申込概算額の割合が一定以上になった際に事前申込を停止し、交付申請時の予算不足を防止する措置をとる予定です。」とあります。
なお、公式サイトの「申請状況確認」は、事前申込受付番号を使って自分の申請の進み具合を見る機能で、残額は分かりません。
事業全体の予算は約1,012億円(令和8年度分)と公表されています。ただしこれは親事業「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」の総額で、窓だけの枠ではありません。
当サイトでは、この予算消化割合の欄を毎日確認し、公開されたらこの記事に反映します。毎日メーターで追えるのは、消化率を公表している国の4事業だけです。国の窓リノベの残りは先進的窓リノベ2026事業のページで確認してください。
次に読む
- 国と自治体の住宅補助金は併用できる?|考え方と、自治体への確認手順
- 窓のリフォームに使える補助金は?|内窓・ガラス交換でいくら戻るか
- 先進的窓リノベの補助額シミュレーター|1枚5,000円から、1窓30万2,000円まで
- 東京都の給湯器の助成2026|ゼロエミポイント12,000円は、国の給湯省エネと併用できます
- 東京都の高断熱浴槽の助成2026|浴槽だけの交換でも1住戸9万5,000円。国の補助は窓などの断熱とセットが条件
- 東京都のリフォーム補助金2026|トイレ・キッチンは国のみらいエコか区の助成。都の省エネ助成は窓・断熱・浴槽
- 住宅の補助金に間に合う契約はいつまで?|2026年の締切から逆算する
- 防犯カメラの補助金2026|東京都は53区市町村で上限1万〜6万円(都の緊急補助事業)
見積もりを取る前に:国の補助金も使うなら、登録事業者かどうかを確認する
この助成金は、住宅の所有者等が申請者になります。事業者が登録されている必要はありません。
ただし国の先進的窓リノベ2026事業を併用する場合は別です。国の補助は事務局に登録した事業者が申請します。登録は交付申請(予約を含む)までに必要で、申請の時点で登録されていない事業者では、国の補助を受けられません。
見積もりを依頼したら、各社に次の3つを聞いてください。
- 「先進的窓リノベ2026事業の登録事業者ですか」
登録していれば登録事業者番号を答えられます - 「今回の工事は補助の対象になりますか」
対象製品か、補助額が下限に届くか、着工の時期は条件を満たすか - 「補助金はどう還元されますか」
契約代金への充当か現金か。契約前に事業者へ確認してください
公式サイトで検索することもできます
住宅省エネ2026キャンペーンの公式サイトに、住宅省エネ支援事業者の検索があります。都道府県・工事の種類・社名などで絞り込めます。
ただし、載っているのは、登録した事業者のうち公表を希望した事業者だけです。検索に出てこないことは、登録していないことの証明にはなりません。公式サイトには「本ページで公表されていない事業者の登録有無については、事業者に直接お問い合わせください。」「消費者等の方で、契約にあたり、事業者登録の有無を確認したい場合、お問い合わせ窓口までお問い合わせください。」と書かれています。
また、公式サイトには「住宅省エネ支援事業者の登録は、国や事務局が優良な事業者として認定するものではありません。」とも書かれています。登録の有無は「補助金が使えるか」の確認であって、工事の質の保証ではありません。
見積もりを取る
複数社から見積もりを取ると、補助金を含めた総額を比べられます。その際も、上の3つの質問は必ず聞いてください。
リショップナビ(運営:株式会社じげん)は、無料のリフォームの一括見積もりサービスです。申し込むと電話で希望の確認があり、条件に合うリフォーム会社を最大5社紹介してもらえます。窓の断熱リフォームを考えている場合は、電話でそのことを伝えてください。紹介される会社が、使いたい補助金の登録事業者かどうかは、会社ごとに違います。見積もりのときに、上の質問で確認してください。
出典
本ページの内容は、クール・ネット東京「令和8年度 既存住宅における省エネ改修促進事業」の公表内容と、同事業の実施要綱(令和8年2月17日改正、同年4月1日施行)および助成金交付要綱(令和8年5月22日改正)、令和8年度事業ご案内ページのよくある質問Q&A(Ver.1.1)、親事業のページ(予算消化割合の欄、2026年9月24日確認)にもとづいています。
年度ごとに内容が変わる制度です。令和8年度は助成単価が増額され、窓のサイズ区分に「特大」が追加されました。申請の前に必ず公式サイトで最新の要綱を確認してください。
制度の内容・金額・要件・期限は予告なく変更されることがあります。申請の前には必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。本サイトは民間の情報サイトであり、事務局ではありません。
