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太陽の熱でお湯を沸かす太陽熱温水器。設置や交換に補助金は使えるのか。使える補助はありますが、機器の型で対象かどうかが大きく分かれます。国の補助は集熱器とタンクが分かれた強制循環式(ソーラーシステム)だけ、東京都の補助は強制循環式と空気集熱式が対象で、屋根の上にタンクがある自然循環型(いわゆる太陽熱温水器)はどちらも対象外です。
| 補助 | 額 | ポイント |
|---|---|---|
| 国(みらいエコ住宅2026) | 1戸4.5万円 | 強制循環式だけ。窓などの断熱の工事とセットでないと申請できない。予約は11月16日まで |
| 東京都 | 費用の1/2・上限55万円(集熱器の面積による上限も) | 強制循環式など。自然循環型は除く。契約の前に事前申込 |
| 山梨県・滋賀県・奈良県 | 6万円・2万円・3万〜9万円 | 奈良県は予算の約99%(7月29日時点)。埼玉県は受付終了 |
| 市町村 | 1万〜5万円の定額や、費用の1/10〜2/3(上限60万円まで) | 長野県・島根県・静岡県・埼玉県などに多い。型の条件は市町村で違う |
国の補助:みらいエコ住宅2026(強制循環式に4.5万円)
- 額:エコ住宅設備の「太陽熱利用システム」は「45,000円/戸」です
- 対象の機器:基準は「強制循環式のもので」、JISの太陽集熱器と同等以上の性能があることです。屋根の上にタンクがある自然循環型は、この基準に当たらないと考えられます
- 太陽熱だけでは申請できない:1部屋の窓の断熱など、決められた組み合わせの工事(要件化工事)とセットでないと申請できません。また「交付申請する補助額の合計が5万円以上の場合に補助の対象になります。」(先進的窓リノベ2026・給湯省エネ2026などで交付決定を受けている場合は2万円以上)
- 対象の住宅:原則として2016年(平成28年)12月31日以前に新築された住宅です。2017年以降の住宅は、断熱等性能等級4を満たさないことをBELS評価書などで証明できる場合に限り対象です
- 期限:予約は2026年11月16日まで、交付申請は12月31日まで(予算に達したらその時点まで)。登録事業者が申請します
- 給湯省エネ2026:エコキュートなどの補助の区分に、太陽熱はありません
- 国の住宅の補助のしくみはみらいエコ住宅2026(リフォーム)、窓の断熱の補助は窓の断熱リフォームの補助金にまとめています
都道府県の補助(2026年10月20日確認)
| 都県 | 額 | 条件・受付 |
|---|---|---|
| 東京都 | 機器費・工事費の1/2。上限は55万円と、集熱器1㎡あたり10万円×面積の少ないほう | 液体集熱式(強制循環式に限る)か空気集熱式。集熱器はBL認定など(「(ただし、自然循環型(太陽熱温水器)を除く)」)。「申請者は助成対象の契約締結(購入、設置、保険加入)を行う前に、事前申込を行ってください。」。事前申込は2027年3月31日まで。国・区市町村の補助との併用は原則可能 |
| 山梨県 | 1台6万円 | 名前は「太陽熱温水器」だが、要件は強制循環式。「本補助金は契約前に交付申請が必要です」(やむを得ない場合は、事前着手届を出せば交付決定の前の契約・着手も可) |
| 滋賀県 | 2万円 | 既存の住宅だけで、県内の事業者の施工が条件。JIS準拠かBL部品。太陽光発電を併設しているか、停電のときに単独で使えることなどが条件 |
| 奈良県 | 強制循環型9万円、自然循環型3万円 | BL認定。7月29日時点で予算の約99%で、県は「※申込状況を受け、現在申請が可能な設備は、太陽熱利用システムのみです。」としています |
| 埼玉県 | 上限20万円 | 5月27日に受付終了 |
| 島根県・岡山県 | — | 県が市町村の補助を支える形。申請先は市町村 |
検索の多い岐阜県・熊本県・宮崎県には、県の太陽熱の補助は見当たりませんでした(熊本県は市町村の補助の一覧を公開しています)。長野県・新潟県などは、県の制度で太陽熱を対象外にしています。
市町村の補助(東日本)
| 地域 | 市町村と内容 |
|---|---|
| 長野 | 箕輪町(費用の2/3・上限60万円、JIS相当、県内の業者、10月13日時点で太陽熱の予算1,800万円のうち残り1,119万円)、小布施町(景観の協力項目の数で1/4〜2/3・上限22万〜60万円)、松本市(自然循環型4万円・強制循環型8万円、設置後に申請)、安曇野市(4万円)、上田市(強制循環型は1/10・上限5万円)、飯田市(20%・上限3万円、事後申請)、須坂市(1/5・上限3万円) |
| 東京・神奈川 | 杉並区(強制循環式は1㎡2万円・上限6万円、自然循環式は上限2万円)、八王子市(1/2・上限5万〜10万円、補欠枠)、調布市(10%・上限10万円、設置後に申請)、昭島市(ソーラーシステム5万円・温水器2万5千円、12月1日から事後申請)、横浜市(強制循環式に5万円分のポイント、設置前に申請、12月25日まで)、愛川町・開成町 |
| 埼玉・千葉・群馬 | 川口市(1/2、上限は市内の業者なら16万円・それ以外8万円、事後申請)、流山市(2/3・上限20万円、市内の事業者から購入)、熊谷市・鴻巣市(新築だけ)・久喜市・川越市(前期は終了、後期は2027年1月から受付予定)・ふじみ野市・本庄市・北本市、香取市、沼田市 |
| 山梨・静岡・新潟・東北 | 北杜市(5万円、強制循環型)、都留市・昭和町、熱海市(5万円)、浜松市(2万円)・三島市・磐田市・菊川市、魚沼市(1/3・上限30万円)、糸魚川市(1/4・上限10万円)、福島県田村市(1/10・上限8万円)、山形県鶴岡市 |
| 受付を終えた・外した所 | 三鷹市・府中市・羽村市・国立市・桶川市・伊那市・山梨市・佐渡市・奥州市・川越市(前期)は受付終了。世田谷区・小金井市・富士市・藤枝市などは今年度の対象から太陽熱を外しています |
市町村の補助(西日本)
| 地域 | 市町村と内容 |
|---|---|
| 島根 | 県の財源を使った補助が12市町にあり、多くは1/3・上限20万円(海士町は1/2・上限40万円、浜田市は39歳以下なら上限40万円)。松江市・浜田市・出雲市・益田市・大田市・安来市は、集熱器とタンクが分かれたものだけが対象で、松江市は「従来の一体型は対象となりませんのでご注意ください。」としています |
| 熊本・九州 | 氷川町(自然循環型2.5万円・強制循環型5万円)、山都町・南関町(1/5・上限5万円、10月19日時点で残り5万円)・菊陽町・南小国町、大分県国東市(省エネ家電の補助で太陽熱温水器も、1/3・上限10万円)、宮崎県都城市(リフォーム補助で交換・新設も対象) |
| 中国・四国 | 岡山市(自然循環型3万円・強制循環型5万円、設置後に申請)、倉敷市(1/10・上限3万円、10月27日時点で10件中7件)、鳥取県南部町(2/3・上限20万円、国の補助と併用不可)、広島県世羅町、山口県防府市(リフォーム補助)、徳島県阿波市・上勝町・美波町 |
| 近畿・北陸・東海 | 大阪府高槻市(1/3・上限10万円、設置後に申請。募集は約4件で、最新の状況は市に問い合わせ)、滋賀県高島市・東近江市、和歌山県有田川町、兵庫県新温泉町、愛知県武豊町。石川県内灘町は10月14日に受付終了。愛知県の多くの市町は今回確かめられませんでした |
宮崎県・岐阜県・沖縄県・鹿児島県では、太陽熱だけを対象にした市町村の補助は見つかりませんでした。すべての市町村を調べたわけではないので、お住まいの市町村のページも確かめてください。
薪やペレットを燃やして暖房するストーブの補助は薪・ペレットストーブの補助金にまとめています。
地中の熱を冷暖房や給湯に使う地中熱ヒートポンプの補助は地中熱ヒートポンプの補助金にまとめています。
自然循環型(屋根置き)と強制循環型の違い
- 自然循環型(いわゆる太陽熱温水器):屋根の上に集熱器とタンクが一体になっていて、温まった水が自然に上がる仕組みです。価格は安いですが、国・東京都・山梨県・島根県の6市などの補助では対象外です
- 強制循環型(ソーラーシステム):屋根の上の集熱器と地上のタンクをポンプでつなぎ、不凍液などを循環させます。国や多くの県・市の補助の対象です
- 空気集熱式:空気を温めて暖房などに使う方式です。東京都・浜松市・阿波市などは対象にしています
- 両方とも対象の補助:奈良県(強制循環型9万円・自然循環型3万円)、川口市・杉並区・岡山市・松本市など、型によって額を変えている所があります
設置・交換の注意
- 古い真空管式のリコール:消費者庁のリコール情報では、日本電気硝子の「真空集熱管を使用する太陽熱温水器」について、「長期使用や厳冬期の凍結等によりガラス管が破損し、極めてまれに破損したガラスが屋根から落下する可能性があることが判明」しています。古い機器を使っている場合は確かめてください
- 凍結:資源エネルギー庁は、水を使う平板型・真空管型の集熱器には水漏れや凍結の心配があると説明しています。寒い地域は機器の選び方を業者に相談してください
- 屋根:屋根の上に重い機器を載せるので、屋根の状態や強さを確かめてもらってください。古い温水器の撤去が必要な場合は、撤去費も見積もりに入れてもらってください
- 勧誘に注意:補助金が使えると訪問で勧められたら、制度の名前を聞き、都や市町村に確かめてください。国の補助は登録事業者が申請し、太陽熱だけでは申請できません
申請の前に確認すること
- 型:自然循環型か強制循環型か。使いたい補助で対象になるか
- 補助の組み合わせ:国(窓の断熱とセット)・都や県・市町村の補助を重ねられるか
- 申請の順番:契約・工事の前に申請か、設置後に申請か
- 業者:市内(県内)の業者が条件か。国の補助なら登録事業者か
- 受付の状況:予算の残り・締切
見積もりの前に:型(自然循環型か強制循環型か)と、申請の順番を確認する
太陽熱の補助は、機器の型で対象かどうかが分かれます。国の補助は強制循環式(集熱器とタンクが分かれたソーラーシステム)だけ、東京都の補助は強制循環式と空気集熱式が対象で、屋根の上にタンクがある自然循環型の太陽熱温水器はどちらも対象外です。
工事の前に申請する補助が多く、設置した後に申請する市もあります。契約の前に、市区町村や都の手続きを確かめてください。
見積もりを依頼したら、各社に次の3つを聞いてください。
- 「この機器は、自然循環型ですか、強制循環型ですか。BL認定やJISの基準を満たしていますか」
型や認定で、補助の対象かどうか・額が変わります - 「見積もりで、機器代・工事費・古い温水器の撤去費を分けてもらえますか」
本体だけを対象にする補助や、撤去費を対象外にする補助があります - 「屋根の強さは足りますか。古い温水器の撤去や屋根の補修も必要ですか」
屋根の上に重い機器を載せるので、屋根の状態を見てもらってください
公式サイトで確認できます
太陽熱利用のしくみは、資源エネルギー庁のページで確認できます。
補助が使えるかと、製品や工事の質は別の話です。見積もりは複数で比べてください。
見積もりを取る
複数社から見積もりを取ると、補助金を含めた総額を比べられます。その際も、上の3つの質問は必ず聞いてください。
リショップナビ(運営:株式会社じげん)は、無料のリフォームの一括見積もりサービスです。申し込むと電話で希望の確認があり、条件に合うリフォーム会社を最大5社紹介してもらえます。太陽熱温水器・ソーラーシステムの設置や交換を考えている場合は、電話でそのことを伝えてください。紹介される会社が、使いたい補助金の条件(国の登録事業者であること、市内の業者であることなど)を満たすかは、会社ごとに違います。見積もりのときに、上の質問で確認してください。
出典
本ページの内容は、次の公表資料にもとづいています(2026年10月20日確認)。
- みらいエコ住宅2026事業のエコ住宅設備(太陽熱利用システム)の基準と補助額、交付申請の手引き
- 東京都(クール・ネット東京)・山梨県・滋賀県・奈良県・埼玉県の公式ページ
- 資源エネルギー庁の太陽熱利用の説明、消費者庁のリコール情報
- 各市区町村の公式ページ(箕輪町・小布施町・松本市・川口市・流山市・杉並区・横浜市・松江市・浜田市・岡山市・倉敷市・高槻市・熊本県の町など)
制度の内容と受付状況は変わります。申請の前に、必ずお住まいの市区町村の窓口と公式サイトで確認してください。
制度の内容・金額・要件・期限は予告なく変更されることがあります。申請の前には必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。本サイトは民間の情報サイトであり、事務局ではありません。
