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フェンスや門、駐車場、庭の工事に、補助金は使えるのか。外構工事そのものに出る国の補助は、ほとんどありません。使えるのは、市区町村や一部の県が、生垣・緑化、ブロック塀を撤去した後のフェンス、雨水浸透ますなど、決まった工事に出している補助です。
| 工事 | 主な補助 | よくある額 |
|---|---|---|
| 生垣(道路沿い) | 市区町村の生垣・緑化の助成 | 1mあたり1万〜2万円(東京の区など)、西日本は3千〜7千円台が多い |
| フェンス・塀 | ブロック塀を撤去した後の軽量フェンスの新設(市区町村) | 1mあたり1万〜4万円程度、上限15万〜50万円 |
| 庭・駐車場の緑化 | 市区町村や外郭団体の緑化助成 | 費用の1/2・上限20万円(福岡市の協会)など |
| 雨水浸透ます・透水性舗装 | 市区町村の雨水流出抑制の補助 | 浸透ます1基8千〜3.5万円。透水性舗装は豊田市など少数 |
| 門・塀・カーポート・駐車場 | 市区町村の住宅リフォーム補助 | 対象外の所が多い。対象なら20%・上限10万円程度(越谷市など) |
| 県産材の木塀・ウッドデッキ | 愛媛県・石川県・鳥取県など | 5万〜16.8万円(愛媛・石川) |
| 手すり・スロープ(介護) | 介護保険の住宅改修 | 工事費20万円まで(1人生涯)の9割(所得により8割・7割)。最大18万円 |
国の補助:外構に使えるものはほとんどない(2026年10月22日確認)
- 外構部等の木質化対策支援事業(林野庁の補助):完成した建物の木の塀・ウッドデッキに、塀は1mあたり2万円・上限140万円(登録事業者でない場合は1万円・上限70万円)。ただし申請するのは施工業者で、事務局は「②令和8年度は1回のみ募集を行います。」としていて、事前申込は6月1日〜5日で締め切られました。いまから外構を考える人は、来年度の募集を待つことになります
- みらいエコ住宅2026事業:リフォームの対象工事に、外構の区分はありません。屋外に関係するのは、宅配ボックスと、勝手口など屋外に面する出入口の段差の解消くらいです。宅配ボックスの補助は宅配ボックスの補助金にまとめています
- 介護保険の住宅改修:要介護・要支援の人がいる家では、玄関から道路までの手すりや段差の解消も対象です。厚生労働省は段差の解消を「玄関から道路までの通路等の段差または傾斜を解消する工事です。」と説明しています。支給の対象になる工事費は1人生涯20万円までで、その9割(所得に応じて8割・7割)、最大18万円(16万円・14万円)が支給されます。工事の前に申請します。詳しくはバリアフリーの補助金にまとめています
- ブロック塀の撤去:国の交付金を使って、市区町村が補助します(国の資料では、補助がある市区町村は全国の47%)。詳しくはブロック塀の撤去の補助金にまとめています
県の補助(2026年10月22日確認)
| 県 | 制度 | 内容 | 受付状況 |
|---|---|---|---|
| 愛媛県 | 外構施設木材利用促進事業 | 県産材のウッドデッキ・フェンス・カーポートなどに10万〜16.8万円。施主が申請、県内に本店がある業者の施工 | 20件募集、7月末で11件採択 |
| 石川県 | いしかわの森で作る住宅推進事業 | 県産材の塀・柵・ウッドデッキに5万〜15万円。県の登録ビルダーの施工 | 通年(令和9年3月31日まで) |
| 兵庫県 | 県民まちなみ緑化事業(生垣) | 道路に面した延長5m以上の生垣に1/2以内・1mあたり6,400円・最大75万円。戸建ては2戸以上が並ぶ敷地が条件 | 12月25日まで(延長) |
| 鳥取県 | とっとり住まいる支援事業 | 新築・改修で県産材の木塀を使うと、見付面積1㎡あたり3千円(改修は2千円) | 令和9年3月19日まで |
青森県・新潟県・福井県・滋賀県にも、県産材の外構に使える補助がありますが、申請するのは工務店などの事業者で、建物の工事とセットが条件の県もあります。一方で、秋田県・福島県・群馬県・三重県・京都府・福岡県の住宅の補助は、門・塀などの外構を対象外にしています。
生垣・庭の緑化の補助
- 東京の区・市:道路沿いの生垣の助成がそろっていて、1mあたり1万〜2万円、上限25万〜50万円が中心です(新宿区2.1万円・文京区1.8万円・大田区1.6万円・杉並区1.2万円など)。ブロック塀を壊して生垣にすると、撤去にも1mあたり5千〜1.5万円が出る区があります。フェンスを道路側に置くと対象外や減額になる区もあります
- さいたま市:生垣に費用の1/2・1mあたり2万円・上限20万円
- 名古屋市:みどりの補助金で、工事費の1/2以内。生垣だけなら延長15m以上で接道緑化率60%以上が条件、1mあたり5千円以内(3万円以上)。駐車場の緑化は1㎡あたり1.5万円以内。事前相談は11月30日まで、受付は12月28日までです
- 福岡市:福岡市緑のまちづくり協会の緑化助成で、戸建ての道路から見える生垣・駐車場の緑化などに費用の1/2・上限20万円(2月15日まで、予算に達したら終了)
- 京都市:民有地の緑化の助成は令和2年度で終わっています。京町家の門・塀は京町家改修補助金の対象です
- 西日本の市:生垣は1mあたり3千〜7,500円・上限3万〜10万円が多く、ブロック塀を生垣に替えると単価が上がる市もあります(高岡市1万円/m など)
フェンス・塀:ブロック塀を撤去した後の新設
フェンスの新設だけに出る補助はまれで、多くはブロック塀の撤去の補助とセットです。札幌市・名古屋市・福岡市・北九州市などは、撤去だけが対象で、フェンスの新設は対象外です。
| 市 | フェンス・生垣の新設 | 締切など |
|---|---|---|
| 横浜市 | 費用の1/2か、基礎を新設するフェンス3.7万円/m・既存の基礎を使うと1.8万円/m・生垣1.3万円/mの低い額。撤去と合わせて上限30万〜50万円。市内に本社のある業者。「※4幅員が4m未満の道路等の場合、軽量なフェンス等又は生垣を新設する費用は、原則補助対象外です。」 | 「※令和8年度中に補助金交付申請をお考えの方は、令和8年10月31日までに事前相談にお申込みください。」 |
| 高崎市 | 撤去は一律2万円、新しい塀・フェンスは費用の50%(上限20万・30万・50万円)。市内の業者 | 11月30日まで(予算がなくなれば終了) |
| 大阪市 | 費用の1/2。基礎を新設する場合は対象の単価4.8万円/mの1/2(1mあたり最大2.4万円)で、新設の上限は25万円 | 申請は12月28日必着 |
| 千葉市・板橋区 | 千葉市は1.1万円/m・上限15万円、板橋区は2万円/m・上限30万円 | 板橋区は12月4日締切 |
| 和歌山市・高知市・松山市 | 和歌山市は2/3・1.5万円/m(撤去と合わせて40万円)、高知市は2/3・20.5万円、松山市は2/3・30万円 | 和歌山市は12月11日まで |
門・塀・カーポート・駐車場:住宅リフォーム補助は対象外が多い
市区町村の住宅リフォーム補助(市内の業者に頼むと出る補助)は、外構を対象外にしている所が多くあります。高崎市は対象外の工事に「門扉やブロック塀などの外構工事」を挙げ、前橋市も「外構工事 門、塀、フェンス、擁壁、舗装など」を対象外としています。水戸市・川越市・春日部市・盛岡市・秋田市・松山市なども同じです。
- 越谷市:「外構の門扉、ブロック塀、フェンスの改修・設置工事」が対象(駐車場は対象外)。費用の20%・上限10万円、市内に本社・本店がある業者。第2期の受付は11月2日〜16日で、多ければ抽選です
- 山口市:門・塀・柵・垣根が対象。ただし10月9日時点で予算の96%を超え、10月30日で締め切りました
- 都城市:外構が対象(新築から1年以内の外構は除く)
雨水浸透ます・透水性舗装
- 雨水浸透ます:1基8千〜3.5万円程度。福岡市は既存の住宅で1基2万円・1家屋10万円まで、名古屋市は費用の2/3・1基2.5万円・4基まで
- 透水性舗装:個人向けの補助は少なく、確認できたのは豊田市(費用の1/2、1㎡あたり1,000円まで、1申請20万円まで)でした
- 雨水タンクの補助は雨水タンクの補助金にまとめています
景観・まちなみの補助(区域が決まっている)
歴史的なまちなみや景観の区域では、門・塀・石垣の修景に、費用の1/2〜2/3(上限30万〜300万円)を出す市があります。金沢市(こまちなみの土塀・板塀・門、生け垣)、宇治市(門・塀・石垣、12月4日まで)、枚方市(枚方宿)、京都市(京町家)、小田原市(重点区域)などです。対象の区域の中だけなので、市の景観の担当に確かめてください。
雪国の外構(ロードヒーティング・融雪)
北海道の市では、融雪槽やロードヒーティングに工事費の1/10・上限10万〜15万円を出す所がありますが、旭川市・石狩市とも今年度の受付を終えました。札幌市は補助ではなく融雪施設の無利子の融資(上限300万円)で、これも6月30日で受付を終えています。芦別市・富良野市は、住宅リフォームの補助で「塀・門扉・ロードヒーティングなどの外構工事」を対象外にしています。
受付終了・締切が近いもの(2026年10月22日確認)
| 市区町村 | 状況 |
|---|---|
| 山口市(リフォーム) | 10月30日で締切、10月28日時点で予算の98%超 |
| 横浜市(ブロック塀・フェンス) | 事前相談は10月31日で締切 |
| 越谷市(リフォーム) | 第2期は11月2日〜16日 |
| 高崎市(塀の除却・改修) | 11月30日まで |
| 名古屋市(みどりの補助金) | 事前相談11月30日、受付12月28日まで |
| 大阪市(ブロック塀・フェンス) | 12月28日必着 |
| 受付終了 | 札幌市の融雪の融資・エコリフォーム、旭川市・石狩市の融雪、秋田市・春日部市のリフォーム、宮崎市・呉市のブロック塀、国の木塀の事業(新規) |
もらえない主な理由
- 申請の前に契約・着工した:多くの補助は、原則として契約・着工の前に申請が必要です。契約してよい時期は制度ごとに違い、越谷市は交付決定の後の着工を条件にしつつ「(施工業者との打ち合わせなどは進めていただいて問題ありません)」としています
- 外構は対象外の補助だった:住宅リフォーム補助・住宅取得の補助の多くは、門・塀・カーポート・駐車場を対象外にしています
- 業者の条件:市内・県内に本店がある業者に限る補助が多くあります
- 場所・長さの条件:生垣は道路に面していること、長さ(例:5m以上、15m以上)などの条件があります
- 撤去だけが対象:ブロック塀の補助は、撤去だけでフェンスの新設は対象外の市が多くあります
- 予算・締切:先着順や抽選で、予算に達すると受付を終えます
申請の前に確認すること
- どの工事か:生垣・緑化、フェンス、浸透ます、門・カーポートなど、補助の対象になる工事か
- 補助があるか:お住まいの市区町村(愛媛・石川・兵庫・鳥取などは県も)に、その工事の補助があり、今年度の受付中か
- 申請の順番:契約・着工の前に申請したか。契約してよい時期は、制度ごとに確かめる
- 業者・場所の条件:市内の業者か。道路に面しているか、長さは足りるか
- ほかの補助:ブロック塀の撤去・宅配ボックス・雨水タンク・介護保険など、別の補助と組み合わせられるか
関連する補助は、ブロック塀の撤去・宅配ボックス・雨水タンク・擁壁・防犯・ソーラーカーポートの記事にまとめています。
庭の木や竹林、柿の木の伐採の補助は木の伐採の補助金にまとめています。
外構の業者に頼む前に:補助の種類と、申請の順番を確認する
外構工事そのものに出る補助は少なく、生垣・緑化、ブロック塀を撤去した後のフェンス、雨水浸透ますなど、決まった工事だけが対象です。門・塀・カーポート・駐車場は、市区町村の住宅リフォーム補助でも対象外のことが多くあります。
多くの補助は、原則として契約・着工の前に申請が必要です。契約してよい時期は制度ごとに違うので、見積もりを取ったら、契約の前に市区町村に確かめてください。
見積もりを依頼したら、各社に次の3つを聞いてください。
- 「補助の交付決定が出るまで、契約・着工を待ってもらえますか」
先に契約・着工すると、補助を受けられない制度が多くあります - 「市内(区内)に本店がある業者ですか」
ブロック塀やリフォームの補助は、地元の業者に限ることがあります - 「生垣・フェンスの長さ(m)と、工事ごとの金額を見積もりに分けて書いてもらえますか」
補助は1mあたりの単価で決まることが多いためです
公式サイトで確認できます
ブロック塀の安全対策と国の支援は国土交通省のページで、補助の中身はお住まいの市区町村のページで確認できます。
補助が使えるかと、業者の良しあしは別の話です。見積もりは複数の業者から取り、工事の中身・金額・保証を比べてください。
見積もりを取る
複数社から見積もりを取ると、補助金を含めた総額を比べられます。その際も、上の3つの質問は必ず聞いてください。
外構・エクステリア比較プロ(運営:株式会社サフタ)は、外構工事の無料の一括見積もりサービスです。新築の外構・リフォーム・修理に対応していて、最大7社に見積もりを依頼でき、断りの連絡も代行してもらえます。紹介される業者が、使いたい補助金の条件(市内の業者であることなど)を満たすかは業者ごとに違います。補助を使う場合は、契約の前に上の質問で確認してください。
出典
本ページの内容は、次の公表資料にもとづいています(2026年10月22日確認)。
- 外構部等の木質化対策支援事業(全国木材協同組合連合会)の募集要領・お知らせ、国土交通省 みらいエコ住宅2026事業の資料(令和8年5月26日時点)、厚生労働省 介護保険の住宅改修の資料
- 国土交通省 ブロック塀等の安全対策について
- 愛媛県・石川県・兵庫県・鳥取県・青森県・新潟県・福井県・滋賀県などの公式ページ
- 各市区町村の公式ページ(横浜市・高崎市・越谷市・前橋市・さいたま市・新宿区・文京区・大田区・杉並区・札幌市・旭川市・名古屋市・大阪市・京都市・福岡市・山口市・豊田市・金沢市・宇治市など)と、福岡市緑のまちづくり協会
制度の内容と受付状況は変わります。申請の前に、必ず市区町村の窓口と公式サイトで確認してください。
制度の内容・金額・要件・期限は予告なく変更されることがあります。申請の前には必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。本サイトは民間の情報サイトであり、事務局ではありません。
